2016年8月15日

宮城山形1泊2日。2日目。
夜中やけに涼しかったなと思って調べてみたら、47都道府県庁所在地の中で3番目に標高が高いんだな。と言ってもたかだか200mだから、標高よりは北緯の方が大きいか?
駅前でレンタカー。予約してた軽が事故ったという事で、ヴィッツを手配された。マイカーが軽な素人ドライバーなので普通車は車幅が怖い…けどまあ仕方ない。
9:00に出発して、カーブばっかりの山道をどんどこどん。40分ぐらいで蔵王温泉に到着。



思っていたよりは大きな温泉街だった。そして川から立ち上る湯気の硫化水素臭がすごい。草津温泉もそうだったけど、硫化水素の臭いはお腹が痛くなるので苦手…。
しかし昔ながらの外湯(共同浴場)があるという事で行ってみたら、番頭いない、貴重品ロッカーない、まではまだ良いんだけどタオルが置いてないのはどうにもならなかった。仕方ないのですぐ外の足湯に少し浸かって、他の日帰り温泉を探す事にする。


しかしいくつかあたってみたが、11時からだとか、今日はやってないとか、日帰り温泉の看板だけしまっちゃってるとか、なんか街全体が大分店じまいの空気。当初蔵王温泉に泊まろうかと思って検索かけた時は、この日程だとまあまあの宿はほぼ埋まってたので、宿泊客は相当いたはずだけど、お盆最終日のチェックアウト時間が過ぎたら全部片付けちゃうのか。結局さっきの外湯のすぐ横に日帰り温泉できるところがあったので、そこで。姫の湯 堀久。
…なんか色々すごい風呂だった。ボロいわ古いわ錆びてるわを全くどうこうする気のない開き直った温泉だった。平成ももうすぐ三十年経つというのに未だにこんな場所があるんだ、ていう。まあ値段が値段だったからな。他人にはすすめられないけど、一人だったのでこれはこれで面白かった。まあ番頭さんのやり取りの感じだと、日中は用途が特殊なのかな?食堂みたいな部屋は割と広かったので、メインは普通の宿なんだろうけど。
一温泉終えたので、更に山道をどんどこ走って、お次は御釜

さすがにかなり涼しい。植物が完全に高原だもんなあ。

御釜は普通に緑だった。草津温泉行った時も白根山ていうところに緑色の湖があったから、割とちょこちょこあるもんなのかね?










何か見た事ある風景だと思ったら、千と千尋の境界か。









蔵王山レストハウスに戻って、昼飯。名物玉こんにゃくと釜かつ丼セット。


こんにゃくうまかった。
帰りに1階の売店でずんだだんご。ずんだは宮城が推してるイメージがある。

うーん…ずんだ部分の味と食感がびっくりするほど口にあわなかった…。残念。
御釜で歩きまわって飯食ってる間にどんどん天候が悪くなって、下山の道中はずっと雲の中だった。前の車見えねえ。みんなライトつけてるけど、雲の中でライトつけても前の車は見えないんだよなあ。もう完全に他の車に見つけてもらうためのライトになってる。
雲を抜けて下山したら今度は南東へ。またひたすら山の中をどんどこどん。そしてやって来ました宮城蔵王キツネ村
なんでこんなところに作った…。延々何もない山道を走り続けて着いた場所も周りに何もない山ん中。もっと手前にたらふく土地があっただろ。運営するのも非効率だと思うんだが…。






















うーむ…思っていたのとはだいぶ違った。こども動物園と東大寺を足して2で割ったキツネ版かと想像していたが、自分が思っていたよりは、サファリパークのキツネ版に近い雰囲気だった。基本的に餌をやる人以外には寄ってこない。寝てるキツネは近寄っても特に動かないけど、歩きまわってるキツネは、あんまり寄ると基本的には避ける。割りと近くまで来るキツネもいるけど、別に人に寄ってきているわけではない。何より「手を出すと100%噛まれるし、怪我しても全部自己責任だぞ」っていう看板がそこら中にあって、手を出しづらい。多分寝てるやつなんかは、後ろ側から多少触ってもいきなり噛みつきはしないと思うけど。一応それはそれとして温和なやつ?を選定した抱っこ時間があって、有料だったけど抱っこさせてもらえた。これも特になついてくれるわけじゃなかったけど、じっと暴れずに抱っこされてた。あとキツネの鳴き声は確かに音が高いから、どちらかと言うと犬よりは猫に近い感じに聞こえるかもしれない。そんなに似てるわけでもないけど。餌の取り合いで結構そこら中で軽い喧嘩が展開されていて、その辺もなんか野良猫に似てるなあと感じた。犬(オオカミ)は割りと群れる動物だって聞くけど、キツネはあんまり群れないのかね?
客が有料で餌をやるところがあって、上から降ってくる餌を待機中のキツネたち。









餌やりもやってみた。餌を持つとみんなこっち見て待機姿勢になる。キツネに向かって投げると、口でキャッチする。なかなかうまい。しかし椅子の上で待ってるやつは、口で届かないと判断すると追わずに次を待つ。客の習性が割りとよくわかってる。














一通りキツネを満喫したので、最後に他の動物のところをぐるっと。
マーラというらしい。ネズミの仲間だそうで。

ウサギ。

ヤギ。ヤギとウサギは同じ檻に入れて平気なのか。


馬。ポニー?なでるなと書いてあったけど、平気だった。


もう一個ヤギ。

他にもカラスとか飼ってた。なんでもありだ。立地も含めてイマイチ経営方針がよくわからない施設だったけど、キツネが見れて触れたのは良かった。ただ、非常に臭かった。看板によれば臭いのはキツネじゃなくて、近くにある養豚場の臭いだという事だが、なおさら立地が残念すぎる。臭いと立地さえなんとかなれば、動物好きにはオススメできたかも知れない。まあネットで有名なだけあって、客はそこそこ来てたけど。なぜか外国人もちょこちょこいた。看板も全部日英併記だったし、外国でもキツネがわらわらいる場所は珍しいのかな?
帰りは東北自動車道。今日はずっと山道だったので、道幅広い直線道路は楽で嬉しい。仙台に乗り捨て。到着は17:30ぐらいだった。


仙台久しぶり。山形から来ると栄え具合が半端ない。
せっかく仙台来たので牛タン食べる事にする。喜助JR仙台駅店。牛たん焼定食、とろろ、プチサラダ。もっとも、利久もそうだけど、こういう有名店はもう東京にも普通に店があるんだよなあ…。
19:20仙台発やまびこ220号→東京21:44着。狙ったわけじゃないけどギリギリ終バスに乗れて良かった。しかし東北新幹線は、はやぶさもとっとと自由席ありにしてほしい…。
まとめ。一人旅の良いところはとにかくギリギリまで天候睨んで日程を組めるところで、今回も直前まで天気予報とにらめっこして行く日を決めたんだけど、結局直前の数日で予報がガラッと変わって、2日目は小雨に降られてしまった。まあどうしても真夏の晴れた日に行きたかったのは初日の立石寺だったので、そこは予報通りで良かった。2日目は、キツネは多少の雨は関係ないし、御釜は見える程度の天気ではあったし、そもそも御釜はついでだったので、まあ総じてなんとかなったかなというところ。東東北のめぼしいところは前回の旅行である程度回っちゃったので、今回はその取りこぼし回収と、キツネが目的だったわけだけど、無事目的達成したので満足した。立石寺に関しては、元々昨夏に予定してたのが、当時体調の関係で延期した旅行だったので、なおさら悲願達成感があったりする。良かった良かった。
しかし毎年夏が閑散期の関係で、最近どちらかと言うと北とか山とかに行っている事が多い気がする。夏にわざわざ南に行こうと思わないからなあ。海ならともかく。次の機会には、意識して南方面も検討してみるかな。